2025年10月1日に日本衛生管理者学会を設立いたしました。
これまで、労務と労働衛生について活動を行ってきました日本衛生管理者会の名称や役割等を刷新し、新たに日本衛生管理者学会が誕生いたしました。
衛生管理者制度が誕生した時代は、工業が日本の中心的な産業であり、長く化学物質管理が労働衛生管理の中心となってきました。しかしながら、時代の変遷を受け、個人を取り巻く健康影響要因は直接的な有害物から、少子高齢化の進行と働き方の変化に伴う心理社会的なストレス、さらにはメンタルヘルスなども衛生管理者の管理範囲となってきています。そして、疾病にたいするアプローチだけではなく、一次予防による健康影響要因の芽を未然につみとることが強く求められています。
日本衛生管理者学会は、企業の衛生管理者等(※)と深く連携し、実務を身に付けながら知識や能力の向上を図ります。日本で初めての衛生管理者等のコミュニティ組織です。
さらに、労働安全衛生法第一条には、労働基準法と相まって管理する重要性が謳われています。そのために自然科学と社会科学を融合しながら、包括的な人材-職場管理を展開するためにも、産業医はもとより人事労務や管理監督者、弁護士・社労士・労働衛生コンサルタント・心理職・保健職等が各々の視点からディスカッションして、総合的な結論を導くことも主眼にしています。
もう一つ、衛生管理者等が直面する具体的に「何をどうするべきか?」すなわち、職場で行う仕事のやり方を習得することができるのも日本衛生管理者学会の大きな特色です。
これからの時代を支えていくために、組織と個人が継続してWIN-WINの関係を構築することがもとめられているため、人事労務に衛生管理者を組み込みながら、単なる健康問題として捉えるのではなく、新らたな価値観を産み出す組織と個人の活性化のために、日本衛生管理者学会は衛生管理者の自律と自立を目指して活動を展開していきたいと思います。
一般社団法人日本衛生管理者学会
会長 對木 博一
※ 衛生管理者等:衛生管理者、安全衛生推進者をいう